10月14日~21日 一帯一路(シルクロードでみる新局面) 

在札幌中国総領事館主催の訪中団に釧路市民を代表し、10月14日~21日の期間 釧路日中友好協会会員 田野女史を派遣しました。
田野女史は釧路公立大学、国立釧路高専で中国語講師を務めています。
田野女史から、このたびの訪中団の報告書が届きましたので皆様に公開させていだきます。


日中国交45周年を迎え、札幌総領事の招待に応じて、北海道日中友好協会一行14人がシルクロードの一部を辿りました。昔輝いた王朝の歴史を学習し、近代中国30年間の発展を実感しました。20年前、私は中国の大学を卒業し、辺境支援のため、青海省で働きました。当時は交通状況が悪く、実家に帰るには、蘭州で宿泊しなければなりませんでした。当時この地は工業地帯で、大気汚染が進み青空が見られないような状況でした。現在は澄み切った青空になり、空気も澄んで素晴らしい環境になっています。今では世界で56の友好都市になり、驚く程近代化された国際都市になっています。一帯一路」の構想に基づき、さらに素晴しくなっていくのが楽しみです。

 シルクロードは古代亜欧通商の貿易道でした。古今の歴史の中で大きな影響を及ぼしてきました。現在はアジア、欧州、アフリカを含めた一帯一路は陸及び海洋の経済文化交流の環境を作り出そうとしています。安倍首相は「一帯一路」に条件が熟成したら日本も協力していきたいと表明しています。一帯一路構想には北極海航路や北米航路もあり、欧州、ロシア、日本、中国を通るルートも想定され、中国では「氷上シルクロード」と呼んでいます。釧路港はアジアの玄関口に当たり、北のシンガポールという位置づけになります。国際バルク戦略港湾に選定された釧路港や釧路空港を抱え、東北海道の社会、経済、文化の中心的機能を担っています。この様なことからこれからの釧路の発展が期待されます。

札幌領事館は長期にわたり日中友好に大きな貢献が果たしてきました。この度皆さんと共に西北の旅においては、中国の日中友好協会の方とも交流でき大いに勉強になり、有意義で楽しい時を過ごさせていただきました。今年は≪日中友好条約≫締結40周年になります。北海道日中友好協会は、これより早く1964年に結成され52年間の長期にわたり日中友好親善交流を行い、大きな貢献を果たしてきました。

 この度の旅行では私は祖国の国賓となれたのがうれしく光栄なことでした。これを機会に釧路人として、また中国人として釧路、祖国中国そしてかつて暮らした中国西北地域何れもアピールしようと考えました。実は日常生活で、私はどこの人?自分の家はどこにあるのか?と自問することがあります。長く暮らしている外国である日本と長く離れている祖国中国がありますが、時々自分の住むところがどこにもないのではという寂しさがありました。ですが、この度ご一緒させていただいた日中友好協会の方々と仲良く、そして楽しく過ごさせていただき、この日本の仲間の中に自分の存在を感じることができ、日本は我が家、中国は実家のような存在として、どこでも大切な家という気持ちになることができました。

私は経済、産業、観光などの面から釧路をアピールしました。ほかの方は日本語から中国語へ通訳を含めて一人35分の発言時間でした。私は通訳を介さずに中国語で7分間以上発言したにも関わらず、時間足りないと嘆いていたと他の方に言われました。

敦煌でラクダに乗る訪中団一行

訪中団~北海道日中友好協会 会長 青木雅典(北海道商工会議所連合会特別顧問)氏を団長とする北海道の政財界代表者を派遣。

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